ミュージカル レディ・ベスから構造心理学
昨日は、夫と「ミュージカル レディ・ベス」を観ました。
これが構造心理学的に観てしまい、かなり面白かったんです。
個人的なミュージカルの好みとしたら、全く物足りないので、おススメかどうかといったら、おススメではないです。
私は歌が好きなので、メロディが頭の中で何度も再生されるような印象的な曲があると嬉しいのですが、このレディベスは全く楽曲が記憶に残りませんでした。
さらに、キャストも好きな人が一人だけでして、歌い上げる系の方がいなかったので、そこは全く満足できませんでした。
ということで、気に入らない点は以上です。
まっ、それは置いておいて、ストーリーつまり内容がよかったです。
では、レディ・ベスとは…
<STORY>
1 6世紀イギリス。ベスは国王ヘンリー8世の娘にも関わらず、母が反逆罪の汚名を着せられ処刑されたため、片田舎で家庭教師達と共に勉学に勤しみながらひっそりと暮らしていた。
王女らしい理知と少女らしい好奇心に満ちたベスは、ひょんなことから出会った吟遊詩人ロビンに反発しながらも淡い恋心を抱き始める。
しかし、つつましくも平穏だった日常は、彼女が現国王である姉メアリーに対して反逆を企てているとの疑いを掛けられ一変する。
忠義心をメアリーに信じてもらえず、司教ガーディナーやスペイン大使ルナールに陥れられ、ついにロビンとも引き離されロンドン塔に投獄されてしまう。
だがメアリーの圧政に不満が溜まった民衆からは、「ベスを女王に」という声が次第に高まっていく。ベスが選ぶ道は、女王として国を導く人生か、1人の女性としての幸せか、果たして――。
梅芸サイトより
http://www.umegei.com/schedule/594/
見どころは、ベスの人生の大きな選択がどうなるのか?という結論です。
この最終の選択に至るベスの葛藤と結論の出し方が、構造心理学的になるほどーとなりました。
ここからはネタバレしまくりますので、読む人は自己責任で読んでください。
ヘンリー8世、一人目の妻の子メアリー。メアリーの母からは男の子が産まれなかった。ヘンリー8世はのちのベスの母と恋仲に。
カソリックでは離婚ができないので、ヘンリー8世はプロテスタントへ改宗する。
メアリーの母と離婚。
ベスの母と再婚。
メアリー母娘は邪魔者扱い。のちにメアリーの母は自死する。
一方、ベスが産まれるが、ベスの母は反逆罪に問われる。複数の愛人を持ったと。淫売呼ばわり。そして、処刑。
母を無くしたベスは田舎で守られて育ちます。回りにはお世話係や家庭教師、教育は受けるが、箱入り娘。自由を知りません。
そして、時が経ち、姉のメアリーが女王に即位。メアリーはカソリック。プロテスタントを弾圧します。ベスはプロテスタント。メアリーは、母から父ヘンリー8世を奪ったベスが憎い。ベスをなんとか処刑しようとします。
信仰も絡んでややこしい。
ベスはまた、父を裏切った淫売の母を恨みます。(陰謀であったので、母は無実)
人間って恨むの好きよね。
でも、姉メアリーと妹ベスは分かり合える時がきます。
同じ父を持つもの、母を亡くしたもの同士。
痛みが似ている。
メアリーは病におかされます。
次の王座をベスに託します。
その時、メアリーはこう言います。
「王座についたらカソリックになると言って」と。
ベスはこう答えます。
「はい。わかりました。その時の私の心の声に従います。」
つまり、改宗はしないと。
いいですねー!
心の声。つまり魂の声です。
心の声はこちら参照してください。
https://s.ameblo.jp/tiger-puccho/entry-12321059812.html
他人がどう言おうと、私は私。一次の生き方ですね。
一次はこちらを参照
https://s.ameblo.jp/tiger-puccho/entry-12320697963.html
で、ついに迫ってきました。
ベスは歌手(吟遊詩人)ロビンと恋に落ち、自由や愛を知っる。一緒になろうと言われる。地位なんて捨てて。
しかし、ベスは王家に生まれた。血統が自由にはさせない。
愛を選ぶのか。王座を選ぶのか。
最終、王座を選びます。
なぜなら、愛と自由を知ったから。
知った上で、自分の人生の大きな選択をした。
好きな人と結婚し自由を謳歌するのか
王座につき、国や国民を守るのか
どっちを選んだっていいわけ。
でも王座を選んだ。
それは、自分しかできない事だから。
王家に生まれた自分にしかできない選択。
いいですね。
人生視点で。
自分の持って生まれたスペックを使う。
人生の流れに乗る。
自分も自分の人生も生かす。
これが一次の生き方です。
レディ・ベス万歳♡