長尾美紀のブログ

全てを賭けて

母の言う事は聞かない

今朝、うちの庭掃除にきた母(実母77歳)と喋っていたら、母って私の言う事、何にも聞いてないって改めて気づいたの。

 

母はうちの近くのアパートに住んでて、その家賃を私の夫が負担してくれてるの。

 

アパートの更新が来るたびに「地獄の沙汰がきた」とか言うから、何事かと思ったら、管理会社からの更新手続きの書類なわけ。更新に家賃が2ヶ月分かかるから、悪いと思ってるのね。

 

あまりにも大袈裟に言うから、私は腹が立って「こっちが悪い事してるみたいだから、そういう言い方はやめて。『ありがとう』だけでいい」と怒ったの。

 

やっとそれは言わなくなったと思ったら、次は「水道代がめちゃくちゃ高くなったの、どうしよう」と。

どうやら夜中に頻繁にトイレに行くらしい。水道代は家賃と引き落としなのでうちが払う。それに罪悪感を感じてるらしい。

 

何回言ってもわからない人ね。

 

「『水道代が上がるからトイレ行くの我慢して』とか言うと思う?誰がそんな事にいちいち文句言うと思ってるの?」と。

「何回も言うけど『ありがとう』だけでいい」と。

 

なのに、また今朝同じ事を言い出して。 

 

泌尿器科で薬を貰ってきた」と。薬代の方がお金かかるわ。

でも話しをよく聞いてたら、頻繁に夜中にトイレに行くのが嫌で泌尿器科で薬を貰ってきたみたいで、決して水道代が云々ではないのが笑えた。

 

母は名古屋で一人暮らししてた時、めちゃくちゃ厄介な人格になってて、仕方なくこっち(京都)に呼んだのが10年前だったかな。

 

以後、子どもが小さい頃は長男を習い事に連れて行く間、次男を見てもらったり、私が長時間家を空ける時は犬を見てもらったり、最近は毎朝庭掃除と犬のブラッシングにきてくれてます。

 

母がまだ名古屋にいた頃は、一人暮らしのアパートが酷い環境で、そのせいか精神が病んできて、私が素っ気なく扱ったら、超長文の手紙を送りつけて私をディスったり、自分は鬱だと言い出したり。で、私は子育ての真っ最中だったし、病んだ人の相手なんてしてられないから、心療内科へ行けと言って、ネットで調べて母の家から近い所へ行かせたの。

 

そしたらさ、実に面白くて。

 

母は切々と現状を訴えたんだろうね。医師は「鬱ではありません。ワガママです。」だって。やっぱり。

 

ホント困るよね、親がしっかりしてくれないと。

 

で、名古屋でギャーギャー言われても、私は小さい子どもを連れてどうしようもできないので、夫や義父が京都に呼べと言ってくれたの。

 

母もなかなか手強いから、すぐ来るとは言わないの。兄が(超素敵な兄)母に嫌われる覚悟でとても厳しい言葉で京都へ行くように説得してくれて。まぁ、ようは兄は怒ったわけ。だから、母はしばらく兄の悪口言ってたけど、私からしたら、一番迷惑なのは母だから「あなたが兄にそう言わせたんだよ」ってハッキリ言ってやったの。

 

まっ、娘がこんな鬼のようなのでね。夫も「同居は君が無理でしょ」とわかってくれてて、うちの近くのアパートに住まわせることに。

 

そしたらさ、年々元気になって、土日は早朝から山に登ってるし、ほんと自由に生きてはるのね。

 

で、今朝。私の話は何一つ聞かない。自分の言いたい事だけずっと言ってる。それになんか笑えてきて。

 

これまで私は母に言われて凄く傷ついてトラウマになってる事がいっぱいあったけど、この人は人の話を全く聞かないのに、この人の言う事を聞く必要ないなって今朝やっとわかったの。

 

オシャレにもとことんダメ出ししてきたし、今の夫との付き合いにも口出ししてきたけど、現に私は凄く幸せだから、私の選択は何も間違っていない。母の言うことなんて聞かなくてよかったんだとつくづく思ったわけ。

 

で、母はダメな見本だなあと思ってたけど、実は私にはできない事ができるの。

 

洋裁学校を出てるから、裁縫が得意で、幼少期から大人になるまて、洋服を山ほど作ってもらったの。子どものころは、ブラウスの襟に刺繍をしてくてれ、世界に一つだけのブラウスでした。

 

先日、ふと目に留まった刺繍作家さんの作品からそれを思い出し、すごく豊かな生活だったなと気づきました。

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親は完璧ではない。そう、自分の理想とは違うんだな。人の話は聞かないし。一方的にダメ出ししてくるし。

 

母にも素敵な所はいっぱいあるけど、もう母の忠告は一切聞きません(笑)

 

これで本当に親離れできたな。